意外と知らない、雨の日ドライブの注意点
フロントガラスやサイドミラーが雨で濡れて、歩行者や対向車を視認しにくくなってしまう雨の日。いつもと状況が違う路面で運転しにくくなってしまいます。雨の日に車を走らせるとき、注意したいこととはどんなことでしょうか。いつでも安全運転をするために、雨の日ドライブの注意点について知っておきましょう。
雨の日はいつもとここが違う!
雨の日は日中でも薄暗く、いつもは見落とさない歩行者や標識などが見えにくくなってしまいます。また、雨でフロントガラスやサイドミラーが濡れ、ドライバーの視界が悪くなってしまうことも。特に車の後方や斜め後ろにいる歩行者や車には、いつも以上に注意が必要です。 雨で濡れている路面は、いつもよりも滑りやすくなっています。いつもと同じ間隔でブレーキを踏んでいるつもりでも、濡れた路面では減速しにくくなっているためスリップ事故の危険が跳ね上がります。雨の日は、早めのブレーキをこころがけましょう。 また、タイヤが4輪とも水の上に浮き上がってしまう「ハイドロプレーニング現象」にも注意が必要です。タイヤが浮き上がってしまうとアクセルもブレーキもきかなくなってしまい、車を思うように操作することがとてもむずかしくなります。路面状況や走行速度など条件によって違いますが、深い水たまりでは時速50キロで走行していてもハイドロプレーニング現象が起こってしまうことがあります。ハイドロプレーニング現象が起きてしまったらブレーキやステアリングといった操作は控え、車体が安定するまで待つことが大切です。雨の日は特にバイクが危険!
バイクは車のように屋根がないので、雨をダイレクトに受けてしまいます。そのため、車よりも視界が悪くなってしまいますし、ハンドル部分が濡れることで誤った操作をしてしまう可能性が高いのです。そういった事故を防ぐために、雨に対応した撥水性のあるレインウェアなどの服装で運転することが大切です。ただ、品質が良くないとすぐに中が濡れてしまうので、なるべく品質の良いものを買うことを意識しましょう。また、レインウェアだけでなく、グローブやシューズも雨に対応したものにしておくことをおすすめします。グローブは操作性を高めるだけでなく、手を温める効果があります。バイクはただでさえ冷たい風が直接当たって寒いのに、雨の日はもっと寒く感じます。もし、グローブだけでは温まらないという方は、グリップヒーターやハンドルカバーといった防寒グッズの利用し、シューズは長靴を履いて足の中が濡れないようにしておくと安心です。雨の日ドライブでしておきたいこと
- 「急」の操作を行わない急ブレーキ、急停止、急発進といった操作は、滑りやすい雨の日ではとても危険です。雨の日にはいつもより少し慎重に、ゆっくりとなめらかに車を動かすことを意識してみましょう。
- 靴の裏の水分を拭き取る濡れた靴底での運転は、アクセルやブレーキの思わぬ誤操作につながります。車の中に靴を拭くための雑巾を用意しておき、運転前にしっかり靴底の水分を拭きとっておきましょう。
- 車の存在をアピールするためのヘッドライト雨の日は普段よりも薄暗く、相手側からこちらの車が視認されないこともあります。視認不足からくる事故を防ぐために、雨の日は時間帯を問わずヘッドライトをつけておきましょう。
こんなお手入れで、雨の日でも事故を防いで快適ドライブ
- 窓ガラスの拭き掃除特に大切なのは、ドライバーのメインの視界となるフロントガラス。車外からはもちろん、車の内側からも窓ガラスを掃除しておきましょう。クリアな視界を確保することは、事故の軽減につながります。
- ワイパーブレードのゴム部分をきれいにガラスに付着した雫を除去してくれるワイパーブレードも、お手入れが大切です。ゴム部分が汚れていたり、劣化してしまっていると、上手く雫を除去できないことがあります。
- 窓ガラスに撥水コーティング剤を塗る窓ガラスに撥水効果のあるコーティング剤を塗り、雨をはじくようにしておくといいでしょう。コーティング剤は定期的な塗り直しが必要なことがあるので、気づいたときに塗り直しできるよう車に積んでおいてもいいかもしれません。