合宿や通学で取得した免許ですが、すぐ車に乗るかそうでないかは人それぞれといえます。今回は、教習を終えたばかりのみなさんが公道デビューするときに、気をつけておきたい点をご紹介します。教習所や合宿で教わったばかりのことも多いかもしれませんが、安全運転のために改めてチェックしておきましょう。
まずチェックしたい、ドライビングポジション
快適で安全なドライブのために重要なのは、ドライビングポジションです。身体に負担がかかる姿勢は、それだけ事故の可能性を高めてしまいます。フットレストに足をのせ、ブレーキやアクセルを踏むように踏ん張ったときに膝が曲がるような角度が正しいドライビングポジションです。シートの前後を調節して、踏み込みやすいポジションをあらかじめ見つけておきましょう。ヘッドレストに頭をもたせかけ、ヘッドレストの真ん中あたりの高さに耳がくるように合わせると、首に負担がかかりにくい姿勢になります。運転時に遠くを見られるよう、シートの高さをやや高めに設定することも忘れずに。
ハンドルを握ったときのポジションも大切です。ハンドルを9時15分の位置で握り、背中を背もたれにつけたあと、肩を動かさないようにハンドルの12時の位置を握ります。このとき、少し肘が曲がるようなポジションを探すことが大切です。
不安なときは練習しよう
一般道で運転の練習をしたいときは、できるだけ通行人や交通量が少ない時間帯を選びましょう。おすすめは5:30~6:00頃。遠くからでも車が動いていることをわかってもらうために、明るくてもヘッドライトをつけて運転しましょう。また、練習するときはよく知っている道で、ゆっくりと走行しましょう。広いからといって、まったく知らない道での練習はおすすめしません。最初のうちは10分程度車を走らせ、少しずつに時間を長くしていくと良いでしょう。車に乗ることに身体を慣らしていくことが大切です。
教習所を卒業しても、運転の練習をすることはできます。ただし、免許取得後は誰もがひとりのドライバー。練習中でも、周囲への配慮を忘れずに。
初心者マーク、どこに着ける?
免許取得から1年以内のドライバーが義務付けられている初心者マーク。マイカーを購入したときはもちろん、車を借りて運転するときも表示が必要です。
購入したときの説明書には「車の前面と後面の両側、地上0.4メートル以上12メートル以下の見やすい位置に表示」と記載されているはず。ですので、対向車や後続車から確認しやすい位置であれば基本的にはどこに着けてもオッケーということになります。ただし、道路運送車両の保安基準29条の4(平成27年6月15日現在)では、窓ガラスには「整備命令標章」、「検査標章」、「保安基準適応標章」「自動車保険の保険標章」など、運転の妨げにならない大きさのものしか装着できないと定められています。標章は小さなステッカーであることがほとんどですが、初心者マークはやや大きめ。窓ガラスに着けてしまうと、不慮の事故や視認に妨げにつながるおそれがあります。
初心者マークは、前方や後方から確認しやすいフロントバンパーやリアゲートに着けるのがおすすめです。別の車を前方や後方に止め、自分の車を確認してみましょう。